問題行動と対処

犬の問題行動とは、飼い主にとって受け入れられない行動、または犬自身に傷害を与える行動の事です。

 

問題行動の大半は、身体の異常や病気によっておこるものではなく、恐怖や不安が原因で自己傷害的行動といった一部の例外を除いて、病的な行動でもありません。ごく幼いころに、母犬や兄弟犬と引き離されて過ごしたり、外からの刺激を受けずに育ってしまうと「攻撃行動」「不安と恐怖症」を起こす犬になる可能性があります。

 

では飼い主はどうすれば良いのでしょうか。もし、問題行動を起こす犬になってしまったら、一般的には家庭で治すことは難しいと思います。でも、そうならない犬にする、といった予防はできます。

 

一番大切なことは、何度か申し上げましたが、飼い主が犬のボスになることです。犬は人間の行動をよく見ています。堂々とした態度で接してください。

例えば、フードを与える時は必ず同じ場所で(ケージの中が望ましい)、お座り、と待て、をさせます。最初は何も分からないので、まず犬の目を見てアイコンタクトをとります。お座り、と言いながら犬のおしりの方を持って椅子に座らせるような感じで優しく押して座らせます。待て、は、犬の鼻先に手のひらを向けて待てと言い、動こうとしたら、それを止めるようにもう一度待てと言い、手を向けます。しばらく待っている状態を続けた後、よし、と言い、手を鼻先から離します。キチンと出来たらほめてあげます。(声をかけたり、なでたり)

 

犬に決まった命令の言葉に応じて決まった行動をとることを教える「服従訓練」は、絶対に必要です。ですが、それが出来ていれば問題行動が起こらないようになるという性質のものではありません。犬の行動をコントロールするという意味で、いろいろな問題行動予防のために重要なのです。散歩の時だけ「服従訓練」をするのではなく、いろいろな場面で訓練をすることも大事です。

 

 

 


購入先や購入時期を選ぶ

十分な社会化期までを経験した仔犬を、信頼できるブリーダーやペットショップで購入する。

自分の環境にあった犬種を選ぶ

犬種の性格の特徴については、信頼できる客観的なデータがないので、どのような目的で使われてきたかを調べると、その犬の特徴を知るうえで役立つ。選んだ犬の行動ニーズが満たされる環境であれば、問題発生は避けられる。


犬の行動ニーズに配慮する

犬はある程度の広さを歩き回ったり、興味をひくもののにおいをかいだり、噛んだり、という捜索行動、飼い主とのふれあいが必要な社会性行動、などを満たす必要がある。

家庭でできること

飼い主への依存心の強い犬にしない。たえず抱いていたり、飼い主がいつもそばで犬の顔色をうかがいながらかまったりしてはいけない。犬がひとりで過ごす時間をつくるのも必要である。夜中に飼い主や家族の誰かと同じ部屋で寝ないようにする。

犬に優位になるような姿勢をさせてはいけない。前脚を人間の体にかけさせないようにする。